2/6ページ目 心で強く思っていても 頭でどれだけ理解していても… 今の私たちの状況では、 肯定する事なんて出来ない。 「美緒。」 「ん?」 「美緒が廉くんを好きだって事も、 廉くんが美緒を好きだって 気付いてる事も、 あたしは気付いてる。 美緒が必死に隠してるから、 気付いてないフリしてた。 でももう限界。何か事情が あるんだろうけど、 あんまりだよ。 廉くんがかわいそう。 …美緒が、かわいそう。」 気付いてくれた。 私の気持ち、廉の気持ち。 廉の気持ちは分かっても、 私の気持ちを分かってくれる 人なんていなかった。 「いつから気付いてたの?」 「ふたりが一緒に居るのを初めて見た時。」 その言葉に、私は目を見開く。 美夏には話したい。 そう思った私は、電車を降りるよう促す。 そして、全て話した。 話し終わった後、美夏は 凄くびっくりしてた。 でもすぐに表情を 戻してう〜んと唸り始める。 「やっぱ美緒が悩むだけあるねぇ。」 「あはは。どうすればいいのかなぁ…。」 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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