1/4ページ目 「美緒、俺の事フって。」 突然告げられた言葉。 一瞬理解出来なくて、頭が固まる。 「え…?」 数秒遅れで返した言葉に、 廉は表情一つ変えない。 どうしよう。 何かしたのかな。 思考を巡らせても、思い当たる節はない。 悲しくて、ふと涙が零れ落ちる。 泣いたらダメだ。 分かってるくせに、 涙は次から次へと溢れる。 廉を見ると、辛そうな表情をしていた。 困らせちゃダメ。 困らせたくない。 これ以上、廉を縛り付けたくない。 「ごめっ、れん。ったし…ごめん、ね。 今までありがと。バイっバイ。」 私が精一杯絞り出した言葉に、 廉は何も言わず去っていった。 途端に力が抜けて、ペタンと座り込む。 終わった。終わってしまった。 始まるまであんなに悩んで、 あんなに苦しんで…。 それが、たった5分で終わってしまった。 つくづく思う。恋愛って難しい。 やけに冷静な頭で考えながらも、 涙が止まる事はない。 何も考えたくなくて、 ただ座り込んで涙を流す。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |