1/1ページ目 「私と小鳥と鈴と」 金子みすず 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴るすずは私のように たくさんな唄はしらないよ。 鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい。 ---------------------------------- 「みそはぎ」 金子みすず ながれの岸のみそはぎは、 誰も知らない花でした。 ながれの水ははるばると、 とおくの海へゆきました。 大きな、大きな、大海で、 小さな、小さな、一しずく、 誰も、知らないみそはぎを、 いつもおもって居りました。 それは、さみしいみそはぎの、 花からこぼれた露でした。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |