詩集 小説

拍手ページから 風紀委員物語 U




「あら?もうビビっているの?」



「はぁ?何を吐かしやがってんですかぁ、会長さん」



にっこりと、これでもかと言うくらい微笑む風紀委員。
この子の憎たらしい態度にはもう慣れた。
だから聞き流す。……つもりだった



「あらー、オバケの話をするとすぐに怯え出すくせにー…、強がっておいて後から後悔するのはアナタなんだからね?」



つい言い返してしまう。
黒いソファに座り、白いクッションを抱えている風紀委員は私の目の前でギラリと眼光を光らせた。



「あはは、うるさいですよーこの猫かぶりエセ生徒会長がぁ」



バフッ!!という音と、軽く柔らかい衝撃と一緒に私の視界が一気に黒く変わる。
それは青陽の投げたクッションが私の顔を直撃したということ。



「っ…………やったわね、この餓鬼っ」



それに負けじと私は青陽へ側にあったクッションを投げ返す。



「ぶぇっ」



今度は青陽の顔へクッションが直撃する。



この、まるで修学旅行気分の男子中学生のノリで始まったクッション投げは
果てしなく3時間ほど続いた…







おわり

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